結論:LPICの勉強を始めるべき時期は「あなたのタイプ」で変わる

タイプ 推奨開始時期 1日の目安時間 理由
初学者・独学 試験の5〜6ヶ月前 1〜1.5時間 レベル1で100〜200時間が必要。Linuxコマンドやファイル管理の基礎から積み上げる必要があるため
関連知識あり・独学 試験の2〜3ヶ月前 1〜2時間 Linux実務経験があれば勉強時間は半減可能。試験範囲に絞った学習で効率化できる
初学者・通信講座利用 試験の3〜4ヶ月前 1時間 講座のカリキュラムで約3割時短(70〜140時間目安)。質問サポートで挫折を防げる
短期集中 試験の1〜2ヶ月前 3〜4時間 毎日3時間以上確保できれば1ヶ月でも到達可能。ただし経験者または講座利用が前提

▶ 各タイプの詳しい勉強時間はLPICの勉強時間 目安で解説しています。

あなたはどのタイプ?3つの質問で開始時期を判定

以下の3つの質問に答えて、あなたに最適な開始時期を確認してください。

  • Q1:LPICの関連業務経験はありますか?(はい/いいえ)
  • Q2:1日に確保できる勉強時間は?(30分以下/1時間程度/2時間以上)
  • Q3:通信講座を利用する予定ですか?(はい/いいえ)
経験 1日の勉強時間 講座利用 推奨開始時期 総勉強期間
なし 30分以下 いいえ 試験の10〜13ヶ月前 200時間÷30分=約400日必要
なし 1時間程度 いいえ 試験の5〜7ヶ月前 150時間÷1時間=約5ヶ月
なし 2時間以上 いいえ 試験の2.5〜3.5ヶ月前 150時間÷2時間=約2.5ヶ月
なし 1時間程度 はい 試験の3.5〜5ヶ月前 105時間(3割減)÷1時間=約3.5ヶ月
なし 2時間以上 はい 試験の2〜3ヶ月前 105時間÷2時間=約2ヶ月
あり 1時間程度 いいえ 試験の2〜3ヶ月前 Linux経験者は70〜100時間目安
あり 2時間以上 いいえ 試験の1〜2ヶ月前 80時間÷2時間=約1.5ヶ月
あり 2時間以上 はい 試験の1ヶ月前 60時間÷2時間=1ヶ月

あなたは1日何時間確保できますか?この判定表を参考に、無理のない計画を立てましょう。

試験日から逆算!月別やることスケジュール

6ヶ月プラン(余裕型)— 初学者・1日30分〜1時間

期間 学習内容 達成目標
第1〜4週 Linuxの基礎知識、コマンドライン操作の基本(ls、cd、pwd、cat等)、ファイルシステムの構造 ターミナルで基本コマンドを迷わず入力できる。相対パス・絶対パスを理解
第5〜8週 ファイル管理コマンド(cp、mv、rm、chmod、chown)、テキスト処理(grep、sed、awk) ファイル権限の仕組みを理解し、適切に設定できる。正規表現の基本パターンを習得
第9〜16週 プロセス管理、パッケージ管理(apt、yum)、ネットワーク設定(ifconfig、ip、netstat)、シェルスクリプト基礎 システム管理の基本操作を実行できる。簡単なシェルスクリプトを記述できる
第17〜24週 過去問演習、模擬試験、苦手分野の復習、試験範囲全体の総復習 模擬試験で500点以上を安定して取得。出題形式に慣れる

3ヶ月プラン(標準型)— 初学者・1日1時間以上

期間 学習内容 達成目標
第1〜2週 Linux基礎、コマンドライン操作、ファイルシステム、基本コマンド30個を集中習得 主要コマンドをリファレンスなしで実行できる
第3〜6週 ファイル管理、テキスト処理、ユーザー・グループ管理、パーミッション設定 chmod、chownの数値指定を即座に計算できる。grepで複雑な検索が可能
第7〜10週 プロセス管理、パッケージ管理、ネットワーク設定、システムログ、シェルスクリプト ネットワーク設定ファイルを編集できる。条件分岐を含むスクリプトを作成できる
第11〜12週 過去問3周、模擬試験、弱点補強、試験前日の最終確認 過去問正答率80%以上。試験時間内に全問解答できる速度を習得

1ヶ月プラン(短期集中型)— 経験者 or 通信講座利用

期間 学習内容 達成目標
第1週 試験範囲の全体把握、頻出コマンド50個の総復習、実務経験と試験範囲のギャップ確認 自分の弱点分野を明確化。出題頻度の高い項目をリストアップ
第2〜3週 弱点分野の集中学習、過去問演習(最低2周)、間違えた問題の徹底分析 過去問正答率70%以上。間違いパターンを把握し対策済み
第4週 模擬試験、最頻出項目の暗記(コマンドオプション、設定ファイルパス)、当日シミュレーション 本番形式で500点以上を獲得。解答時間配分を体得

▶ 各プランの詳しい勉強時間配分はLPICの勉強時間 目安も参考にしてください。

多くの人が見落とす「勉強以外」の準備スケジュール

受験申請書の入手と提出(試験2ヶ月前〜2週間前)

LPICはピアソンVUEのテストセンターまたはオンライン試験で受験できます。申し込みはオンラインで可能で、LPI-ID(受験者ID)の取得が必要です。

具体的な手順は以下の通りです。

  • LPI公式サイトでLPI-IDを取得(無料・5分程度)
  • ピアソンVUE公式サイトから試験予約
  • 希望日時・会場を選択(テストセンターまたはオンライン)
  • 受験料の支払い(クレジットカード・バウチャー)

申し込み締切は、テストセンター受験の場合は試験日の前日まで可能ですが、希望日時が埋まることがあるため、試験の2〜3週間前までに予約することを推奨します。

オンライン試験の場合は、受験環境(カメラ・マイク・安定したインターネット接続)の事前確認が必要です。システムテストは試験日の1週間前までに実施しましょう。

職場への証明書依頼(必要な場合)

LPICは受験資格の制限がないため、この準備は不要です。学生でも社会人でも、誰でも受験できます。

試験会場の確認と当日の段取り

LPICはピアソンVUEのテストセンターで実施されます。主な試験会場は全国の主要都市(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌など)に設置されていますが、具体的な所在地は予約時に確認できます。

試験1ヶ月前までに以下を確認してください。

  • 会場までの交通手段と所要時間
  • 当日持参する本人確認書類(写真付き身分証明書が必要)
  • 試験開始15分前までに受付完了が必要
  • 筆記用具・計算機は会場で貸与(持ち込み不可)

オンライン試験を選択する場合は、静かで人の出入りがない部屋の確保、デスク周辺の片付け(参考資料等は全て撤去)が必要です。試験中は監督官がカメラで監視します。

「もう間に合わないかも…」遅れた場合のリカバリー法

試験日をずらすという選択肢

LPICはピアソンVUEテストセンターで随時受験可能です。年間を通じてほぼ毎日試験が実施されているため、準備が間に合わない場合は次の試験に照準を合わせる選択肢があります。

試験の予約変更・キャンセルは試験日の2営業日前まで可能です(ピアソンVUEの規定による)。ただし、変更手数料が発生する場合があるため、公式サイトで要確認です。

焦って不十分な準備で受験するより、1〜2ヶ月後に延期して確実に合格する方が、時間・費用の両面で効率的です。

通信講座で最短ルートを取る

勉強時間が足りない場合、通信講座の利用で学習効率を大幅に改善できます。

 
独学
おすすめ通信講座
必要な勉強時間
150
時間
105
時間
推奨開始時期
 

試験5ヶ月前〜

 

試験3.5ヶ月前〜でもOK

学習管理
 

自己管理

 

カリキュラムあり

質問サポート
 

なし

 

オンラインで可

合格特典
 

なし

割引・サポートあり(講座による)

独学
150
時間
推奨開始時期

 

試験5ヶ月前〜

学習管理

 

自己管理

合格特典

 

なし

テキスト代のみで始められる
通信講座(スタディング)おすすめ
105
時間
推奨開始時期

 

試験3.5ヶ月前〜でOK

学習管理

 

カリキュラムあり

合格特典

 

割引・サポートあり

初心者でも続けやすいカリキュラム

※ 通信講座の情報はスタディングを参考に記載しています。

特に独学で挫折しやすい「何から手をつけるべきか分からない」「コマンドの使い方が理解できない」という悩みは、動画講義と実習環境で解決できます。

過去問だけに絞る「60点合格」戦略

LPICの合格基準は各試験で500点以上(800点満点)です。つまり62.5%の正答率で合格できます。

残り1ヶ月を切った場合は、以下の優先順位で学習を絞り込みましょう。

  1. 頻出コマンドの暗記:過去問で繰り返し出題されるコマンド(ls、chmod、grep、find、tar等)とそのオプションを完全暗記
  2. ファイル管理・権限設定:パーミッション計算(rwxの数値変換)は確実に得点できる分野
  3. ネットワーク設定:ifconfig、ip、netstatの出力結果の読み方、設定ファイル(/e​tc/network/interfaces等)の編集
  4. 過去問3周:同じ問題を繰り返し解き、間違えた問題だけをノートにまとめる

逆に、試験範囲全体を網羅しようとすると時間切れになります。シェルスクリプトの複雑な構文やカーネルの詳細な仕組みは後回しにし、基本コマンドで確実に得点する戦略が有効です。

過去問演習では、正答率が70%を超えた分野は一旦保留し、50%未満の分野に時間を集中投下してください。

まとめ

LPIC合格には、初学者・独学で5〜6ヶ月前のスタートが推奨されます。関連経験者や講座利用者は2〜3ヶ月前でも間に合います。試験日を先に決めて逆算し、1日の勉強時間から開始時期を算出しましょう。

IT系の資格合格を目指すなら